2018
03.21
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結婚式はエンターテイメントだ【#7】映画「グレイテスト・ショーマン」で知る演出の持つ力

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公開からすぐ、大きな反響を呼んだ映画『グレイテスト・ショーマン(原題:The Greatest Showman)』。19世紀に生きた“地上で最も偉大なショーマン”と呼ばれた興業師P・T・バーナムの半生を描いたミュージカル作品です。「~ミーハー女子のための、テーマ探しコラム~」第2弾はこの作品を観てきました!

 

単刀直入に、そしてシンプルな感想を一言。最高のミュージカル映画でした!『レ・ミゼラブル』で披露したその歌声から、ヒュー・ジャックマンは演技力のみならず素晴らしい歌唱力を持っていることは分かっていました。だからこそ期待は大きく、さらに今回の音楽チームは昨年大ヒットを記録した映画『ラ・ラ・ランド』のベンジ・パセックとジャスティン・ポーと言うのだから期待はどんどんと膨らむ一方。しかし、その期待値をはるかに超える音楽の数々に、映像美。そして出演する俳優陣のお芝居にガッシリと心掴まれてしまいました!

 

もちろん、DVD化されたら購入・レンタルして鑑賞するのも良いと思います。しかし、これはまさに劇場で観てこそ素晴らしさが際立つ作品でした。なので、出来る限りネタバレを避けつつご紹介していきたいと思います。

 

 

物語は以前ご紹介した通りなので、ざっくりと。

愛する妻と二人の娘を幸せにすると誓った興業師バーナムが、唯一無二のショーを作り上げるまでを描いた物語。彼の作るショーは賛賞の声と共に多くの批判の言葉を受けました。その理由は、彼の作り出したショーの主役にありました。ショーの中心で拍手喝采を浴びていたのは、世間から忌み嫌われ日陰で生きてきた人々が主役だったから。

物語は紆余曲折を経て描かれたのは、バーナムのショーに対する情熱・家族に対する愛情・失意と再起。その中で登場する9つの楽曲は、どれも胸を打つメロディラインに一言ひとことに想いの詰まった歌詞で出来ていました。映像と音楽の相乗効果が最大限に引き出された作品だったと、感じました!

 

物語に引き込まれすぎそうになる気持ちを抑え、今回もしっかりとウェディングに応用出来るヒントを探してきました◎作中、バーナムが特にこだわったのは“演出”。そこで今回は“演出”をメインにポイントをご紹介してまいります!

 

 

<世界観にグッと引き込む!テーブルウェアは細部にまでこだわりを>

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この物語は、現在のサーカスの基となったショーを作ったバーナムが主人公。そしてサーカスはビジュアル面でのパブリックイメージがしっかりと定着しているので、その強みを活かして世界観を作り上げていくのが大切になります♪

 

ゲストが目にする時間が長いテーブルウェアの数々には、特に気が抜けません。その第1歩となるのがウェルカムドリンクとペーパーアイテムです。新郎新婦が登場する前にゲストの目に触れるものなので、ここでしっかりと心を掴んでいたいですね。

 

ウェルカムドリンクに挿したストローは赤と白のストライプ模様。シルクハット型のメニュー表に、テントの形をした席次表。今はペーパーアイテムを手作りで、というのも定着してきているので挑戦しやすいはず♪また、サーカスデザインならセットで販売している専門サイトも数多くあるので、参考にしてみてくださいね。

 

その際誤字脱字はもちろん、注意するポイントがいくつか。披露宴会場でのゲストのお席を記した席次表は、後々ゲストの手元に残るものなので肩書きや席順には細心の注意を払うのが◎披露宴会場などによって上座・下座の順序が微妙に異なることもあるので、印刷に移る前に必ず担当のウェディングプランナーさんに確認してもらうのが鉄則です。

 

 

 

<雰囲気づくりは五感から!耳に届く音楽もストーリー仕立てに>

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公開前から注目されていたことの1つに、楽曲があります。製作陣の名前を見てもそうですが、予告編を見て胸を打たれたという方も多いのではないでしょうか?印象的なのが主題歌『This Is Me』。作品冒頭でも流れるのですが、ここがピークだと感じてしまうほどの高揚感を生み出したこの楽曲は、披露宴の入場曲にもぴったりです。(もちろん、ピークだと思えたそのテンションはそのあとエンドロールが終わるまで続きました。)

 

以前のコラムでも記したように、ストーリーに沿って編集されたサウンド・トラックは緩急がしっかりとついています。そのため、同じくシーンごとに緩急が大切になる披露宴のBGMとしてまるっと参考にしてもOKなほど。

ボーカルのない楽曲も数多く入っているので、しっかりと言葉を届けたい花嫁の手紙シーンなどにもオススメです。

 

 

 

<演出や小物、決してすべてにテーマを織り込む必要はない>

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これまで公開してきたコラムや、今回の記事の中でも提案しているのはテーマに選んだ題材をいかにしてウェディングシーンに織り交ぜていくか、というアイディアの数々です。しかし、テーマを決めたからと言って必ずしもすべてのシーンに織り交ぜて演出しなければいけないというわけではないと思っているんです。

 

結婚式は、どこまでいっても新郎新婦2人のためのもの。なのでテーマも、それが2人にとってどういう位置づけであるか、が何よりも大切なんです。ゲストに伝わるようにエンターテイメント的に表現する傍ら、2人だけが理解しているテーマがあっても良いと思っています。

 

『グレイテスト・ショーマン』がウェディングシーンにぴったりな作品としてご紹介している理由の1つに、ストーリー性があります。以前のコラムでも話していたのですが、この作品はただのサクセスストーリーではなく1人の男性・バーナムの家族への愛を描いています。結婚式は新郎新婦というお互いへの愛の誓いと共に、まだ見ぬ家族に対する誓いも生まれる場。どんな出来事も糧に、そして愛に変えて人生を謳歌したバーナム。そんな彼がモデルとなった作品をテーマに選ぶことを誓いの形の1つとするのも、ウェディングシーンへの応用方法の1つです。

 

 

 

 

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映画館の照明が落ちた瞬間から、エンドロールがすべて流れ終わるその時まで、観客の心を引き込んだこの作品。2018年だけでなく、近年観た映画の中でも特に印象強い作品となりました。目でも耳でも楽しめて、そして物語にも深みが。人生の思い出深い1シーンとなる結婚式のテーマにぴったりのこの作品は、ぜひ劇場で楽しんできてください。

 

“愛”や“家族”がどれほど生きる活力になるのか、という点が軽やか且つ華やかに描かれた映画『グレイテスト・ショーマン』。人生の岐路に立っている人や、まだ結婚というものに自信を持てない人にはぜひ観ていただきたい1本です。